マンション向けのインターネット接続サービスをはじめ、デベロッパー各社と協働しながら、マンションの付加価値を高めるさまざまなサービスを展開している、株式会社シーファイブ様（以下、シーファイブ様）。同社様では住民のセキュリティのために、マンションに防犯カメラと録画機（DVR）を設置する「防犯カメラサービス」を提供しています。万一に備える防犯カメラとその録画機ですが、事件等の有事の際に故障していては意味がありません。従来はマンションの管理会社が定期的に点検し、不具合があればシーファイブ様に申告して対応していましたが、マンションによっては管理人が常駐していなかったり、また管理人が常駐していたとしても、録画機の場合はカメラと異なり、正常に動作しているかどうかを日常的に確認することは難しいという問題がありました。

そこでシーファイブ様では保守サービスを強化するため、録画機の動作を遠隔監視して、機器の故障に備えるシステムの導入をご決断。インターネット網を介した方法や、携帯キャリアのルータを使用する方法など、さまざまな方法を検証した結果、機器およびネットワークの安定性、マンション管理費を抑えるためのコスト面、住民のプライバシーを確保できるセキュリティ面、シーファイブ様の業務効率、最低ロット数などを総合的に判断され、弊社のマネージドM2Mサービスを導入いただくことになりました。

M2Mネットワークには、3G回線とインターネットVPNを組み合わせ、リーズナブルでセキュアなネットワークを構築しています。これにより、機器の監視以外の目的でアクセスされることを防いでいます。

「管理会社さんや管理組合さんは住民のプライバシー保護に非常に敏感ですので、セキュアなネットワークを構築できたことで、同サービスを販売しやすくなりました。」（宇野ゼネラルマネージャー）

「以前は録画機器の故障のチェックは管理会社に任せて、申告があってから対応していました。しかし、今回のサービスを導入したことで、弊社のほうから“故障のアラートが出ているので確認してみてください”と言えるようになったのは、他社にないサービスとして差異化が図れたと思います。万全の備えができたことで、自信を持ってお客様に保守サービスを提案できるようになりました。」（深澤サブマネージャー）

「今後は弊社が防犯カメラを手掛けているマンションだけでなく、他社が担当する既存マンションの防犯カメラのリプレイスも積極的に仕掛けていきたいと思います。また、弊社では『電力見える化サービス』なども提供していますので、御社の3Gルータを分電盤に取り付けるといった幅広い活用の可能性もあるのではないかと考えています。」（坂本シニアマネージャー）

「コスト面や納期面などいろいろ無理をお願いしましたが、柔軟に対応していただいたことで、当初弊社で考えていたサービスをほぼ実現することができ、感謝しています。今回の遠隔監視のサービスは一過性のものではなく、5年、10年と続いていくものですので、NECマグナスコミュニケーションズさんとは今後も末長くお付き合いいただき、ご協力いただきたいと思っています。」（宇野ゼネラルマネージャー）

主にマンションデベロッパー各社をクライアントに、お客様のニーズや時代のトレンドに合わせて、新築マンションの付加価値を高めるためのコンサルティングや各種サービスを提供されています。2001年には業界初となる100Mbpsの光回線を標準装備した高速ブロードバンドマンションを手掛け、大きな話題になりました。そのほか、防犯カメラサービス、緊急地震速報サービスなど多彩なサービスを提供されており、同社様がサービスを提供するマンションは2013年夏現在で首都圏を中心に37,000戸を超えています。また最近では、各居室に（天井設置型）オゾン消臭・除菌装置を備えたサービスも始めるなど、つねにマンションの資産価値を高め、差別化を図るための新しい提案を行われています。